福岡県柳川市にある中山熊野神社。その境内に樹齢約300年を誇る「中山大藤」があります。
県指定の天然記念物であるこの大藤は、春になると圧巻の美しさを見せる福岡の隠れた名所です。
中山大藤の歴史
江戸時代、地元で酒屋を営んでいた「万さん」が大阪の野田からフジの種を持ち帰り、植えたのがこの大藤の始まりだと伝えられています。
以来、地元の保存会や関係者の方々によって大切に育てられ、今日の姿になりました。
圧巻の藤棚
見頃を迎える4月中旬から下旬にかけて、中山大藤は驚くほど美しい姿を見せます。特に、神社の石橋にかかる藤のアーチは圧巻の一言。薄紫色の花房が垂れ下がる様子は、まるで自然が作り出した芸術作品のようです。
晴れた日には、藤の花と青空のコントラストが絶景を生み出します。また、夜にはライトアップも行われ、昼間とは異なるロマンティックな雰囲気を楽しむことができます。
中山大藤まつり
毎年4月中旬から下旬にかけて、「中山大藤まつり」が開催されます。2024年は4月15日から28日までの予定です。まつり期間中は、中山熊野神社と隣接する立花いこいの森公園で様々なイベントが行われます。
ジャズライブ
フォトコンテスト
地元の農産物・特産物の販売
屋台
藤棚の下にはテーブルや椅子が並べられ、ゆっくりと藤の花を眺めながらくつろぐことができます。
アクセス情報
西鉄天神大牟田線「西鉄柳川駅」から約12分
九州自動車道「みやま柳川IC」から約15分
まつり期間中は、西鉄柳川駅とJR筑後船小屋駅から臨時の路線バス(有料)が運行されます。
また、同時期に開催される「清水山ぼたん園祭(みやま市)」とを結ぶ無料のシャトルバスも運行されるので、両方の花を楽しむのもおすすめです。
【注意点】
駐車場に限りがあるため、公共交通機関やシャトルバスの利用をおすすめします。
見頃は気候により変動するので、最新情報を確認してからお出かけください。
まとめ
中山大藤は、春の福岡を彩る素晴らしい観光スポットです。歴史ある大藤の姿、甘い香り、そして地元の人々のおもてなしが、訪れる人々を魅了します。
春の旅行計画に、ぜひこの絶景スポットを加えてみてはいかがでしょうか。美しい藤の花に囲まれた特別な時間が、きっと忘れられない思い出となることでしょう。