中顔面（ちゅうがんめん）とは、鼻の根本から上唇の下までの部分を指し、ミッドフェイスとも呼ばれます。顔全体をおでこから顎まで三等分した際の中心部分にあたります。この部分の長さが顔全体のバランスに大きく影響しますので、まずは自分の中顔面の長さを確認することが重要です。
中顔面の測定方法
鏡の前に立ち、鼻の根本（眉間）から上唇までの距離を測ります。同様に上顔面（髪の生え際から眉間までの長さ）と下顔面（鼻の下から顎先までの長さ）も測りましょう。理想的な顔のバランスは、上顔面・中顔面・下顔面それぞれがほぼ等しい長さであるとされています。
中顔面が長く見えるデメリット
老け顔に見える
中顔面が長く見えると、顔の下半分が長く見え、老けた印象を与えがちです。顔がたるんで見えるため、疲れて見えたり、暗い印象を与えてしまうことがあります。
顔が大きく見える
顔の中顔面が長いと、間延びした印象になり、余白部分が大きくなります。その結果、顔全体が大きく見えてしまうことに悩んでいる方も多いです。
中顔面が長く見える原因
加齢によるもの
加齢の影響で肌がたるみやすくなると、特に頬の部分がたるみやすくなります。頬がたるむと中顔面が長く見えるようになり、その結果、ほうれい線やゴルゴライン、マリオネットラインが目立つようになります。
表情筋の衰えによるもの
近年、コロナウイルスの影響でマスクをする機会が増え、表情筋が衰えてしまう人が多いです。マスク生活の影響で顔の筋肉が使われなくなり、中顔面が長く見えるようになることがあります。
中顔面を改善するメイクのポイント
下重心のアイメイク
アイメイクはまぶたを華やかに見せることが定番ですが、重心を下に持ってくる下まぶた盛りが効果的です。下まぶたを盛ることで頬の範囲が狭くなり、中顔面を短縮させることができます。
くすみ系のアイシャドウを派手になりすぎない範囲で下まぶた全体になじませ、涙袋を作ることも効果的です。適度なメイクで若々しい印象を作りましょう。
横幅を広くとったチーク
チークを塗る際は、横に長く塗ることがポイントです。頬骨に沿って斜めにのせる方法だと縦のラインが強調されてしまいます。横方向にチークを塗ることで頬の縦ラインがカットされ、中顔面が短く見えます。
オーバーリップ
リップを塗る際には、本来の唇のラインから少し上方向にはみ出すように塗りましょう。ほんの1～2mm程度オーバーラインにすることで、人中が短く見え、顔の間延びした印象を防ぐことができます。
眉毛には淡いカラーを
眉マスカラは淡いカラーを選び、眉毛の存在感を軽くすることでアイメイクとのバランスが整いやすくなります。下重心のアイメイクとオーバーリップを組み合わせることで、中顔面を短く見せる効果が期待できます。
小顔テクニック
フェイスマッサージ
フェイスマッサージを行うことで、血行を良くし、むくみを取り除く効果があります。特に、頬や顎のラインを重点的にマッサージすることで、顔全体が引き締まり、中顔面の長さも改善されます。
表情筋トレーニング
表情筋を鍛えることで、たるみを防ぎ、顔全体のバランスを整えることができます。笑顔を作る練習や、口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」と発音するトレーニングを行いましょう。
ヘアスタイルの工夫
髪型も顔の印象に大きく影響します。前髪を作ることで額が狭く見え、中顔面が短く見える効果があります。また、サイドにボリュームを持たせることで顔全体のバランスが良くなります。
まとめ
中顔面が長く見えることによるデメリットや原因を理解し、効果的なメイク術や小顔テクニックを取り入れることで、若々しい印象を作り出すことができます。下重心のアイメイク、横幅を広くとったチーク、オーバーリップなどのメイクポイントを押さえ、さらにフェイスマッサージや表情筋トレーニングを実践することで、バランスの取れた顔立ちを目指しましょう。
